とある方の
経営の話を聞きに行った時の話。
盛況で200人くらいは
集まっていただろうか。
講演前にトイレに向かう途中、
いきなり白スーツの男性から、
今日はよろしくお願いします、
と挨拶される。
何か私の顔を見ているのか、
周辺を見ているのか、
わからないような感じで、
いきなり。
あわてて、こちらも挨拶すると、
今日はわざわざありがとうございます、
と名刺を渡される。
どうやら、今日の演者のようだ。
ネームバリューと
叩き上げ成功者の経歴から
参加しただけだったので、
顔など知るはずもない。
当然、先方も私を知らなかったはず。
実は、こうしたシチュエーションは、
結構ある。
私がヘルプの仕事をしていると、
なんか背後に人影を感じ、
振り向くと、先方の経営者がニヤっ、、
すまんな、邪魔した、と。
当然のように、
近い将来、
うちの正規雇用になってくれないか、
みたいな話になる。
こうした人たちの特徴は、
なんとなく、
私のパーソナルスペース全体を
ぼう～っと眺めているような感じ。
話は戻るが、
演者はビジネス成功者として、
弟子入り的な指導を受けるシステムもあり、
既に弟子がいっぱいの状態であったが、
システムに組み入れではない形で、
私に指導してもいい、
という話だった。
私は経営だけでなく、
FXでも成功者であるこの人から、
まずはFXを学びたいと思った。
しかし、FXに関してだけは
意外な回答が返ってきた。
数ヶ月前なら、色々お話できたが、
正直、最近、人に教えるほどの自信が
なくなってきている、
勝ち方を教えることはできるが、
自分が現在の市場で勝ち続ける自信が
正直なくなってきているので、
今から新たに教え始めることに
躊躇いを感じる、と。
嘘が一切つけないから、
話さざるを得ない的な感じの回答だった。
この回答に、ショックでもあったが、
本当に以降、ドルがブレブレになる。
演者が、真剣に私に向き合って
くれていたことがわかる結果に。
講演中では自信満々で話していた
ビジネス成功者の演者。
金の亡者ではなく、
人間らしい人となりであることがわかり、
このまっすぐな生きざまに、
ご縁を感じることができた。
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